「ああ、腹が減った・・・」。松重豊さん演じる輸入雑貨商を営む井之頭五郎が、
ただただ幸せに空腹を満たしていく人気ドラマシリーズ『孤独のグルメ』。
2012年にテレビ東京系で放送開始から、2019年10月にはSeason8がスタート。
日本最大の動画配信サービス「U-NEXT(ユーネクスト)」でもシリーズ配信中です。
孤独のグルメの作者は、原作が久住昌之さん、作画が谷口ジローさん。
絶大な人気を誇る孤独のグルメですが、実は谷口ジローさんはすでに死去されています。
谷口ジローさんの死去の理由は何だったんでしょうか?
作画の谷口ジローさんが死去してしまった今、今後の漫画やドラマは一体どうなってしまうんでしょうか?
孤独のグルメの作画谷口ジローとは
『孤独のグルメ』は原作が久住昌之(くすみまさゆき)、作画が谷口ジローの二人コンビで、
1994~1996年まで『月刊PANJA』で漫画連載されたのが最初でした。
《谷口ジロープロフィール》
1947年8月14日生まれ、鳥取市出身。本名:谷口治郎。
学歴は、 鳥取市立北中学校、鳥取県立鳥取商業高校卒業。
京都の洋品卸会社に勤めた後、漫画家を志して上京。
1971年24歳のとき、「嗄(か)れた部屋」で漫画家デビュー。
久住昌之原作『孤独のグルメ』をはじめ、関川夏央原作の『「坊っちゃん」の時代』、
夢枕獏原作の『神々の山嶺』など、原作者と共同制作した漫画作品を多数発表。
国際的にも高く評価され、2011年にはフランス政府芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章。
2017年2月11日、多臓器不全により69歳で死去。
孤独のグルメ谷口ジローの死去理由
『孤独のグルメ』の作画担当だった谷口ジローさん。
2017年2月11日、多臓器不全で亡くなっていた訃報が入ると、
孤独のグルメファンは
「新しい孤独のグルメの漫画がもう見れなくなった…」
と大きなショックと悲しみに包まれました。
谷口ジローさんがいつから闘病されていたのかなど、詳しいことは公表されませんでしたが、
多臓器不全とは、名前の通りあらゆる体の臓器が不全状態になるおそろしい病気。
『孤独のグルメ』は2012年にテレ東でドラマ化以降、海外でも放映され、中国版も製作、
2014年にはフランス人のNicolas FinetとNicolas Albertによるドキュメンタリー『谷口ジローの足跡 歩く人』が制作されるなど、海外人気も絶頂期だっただけに、
谷口ジローさんの逝去は、とても悔やまれますね。
孤独のグルメの谷口ジローはフランスでも人気
谷口ジローさんは1971年24歳で漫画家デビュー以来、ハードボイルド、動物もの、SF、格闘、文芸など幅広いジャンルのストーリーを生み出してきました。
国際的に名前が知られた日本を代表する人気漫画家だった谷口ジローさん。
とくにフランスでの評価は、目を見張るものがありました。
2000年からヨーロッパで評価が高まる
2000年代から『歩くひと』や『遥かな町へ』の翻訳版刊行を期にヨーロッパで人気が高まり、フランス語圏を中心に数々の芸術系統の賞を受賞。
2002年には『遥かな町へ』でアングレーム国際漫画祭で最優秀賞脚本賞を受賞、
2010年には「ルッカ…コミック・ゲームス2010」でマエストロ・デルフメット(漫画の巨匠)を獲得。
2010年には『遙かな町へ』を原作に、舞台をリヨン近郊としたフランス映画 “Quartier Lointain” も公開されています。
有名ブランドとのコラボ
また驚くことに、谷口ジローさんの漫画はフランスを代表するブランド
- Cartier カルティエ
- Louis Vuitton ルイ・ヴィトン
といった高級ブランドの宣伝媒体としても使われています。
フランスでは漫画もアートの1ジャンルとしての認識が高く、
谷口ジローさんの、詩情あふれるストーリーや絵が高く評価されています。
カルティエでは2007 – 2008年の広告イラストを担当したり、
ルイ・ヴィトンが刊行するトラベルブックのヴェニス編(2014年)も担当。
▼Louis Vuitton 「トラベルブック 2014」- 谷口ジローが描くヴェネツィア
フランス政府芸術文化勲章受章
2011年には「フランス政府芸術文化勲章(シュヴァリエ)」を受賞。
フランス政府芸術文化勲章とは、芸術や文化の創造・普及面においてフランスや世界に貢献した人に与えられるもので、
音楽家、画家、俳優などが名を連ね、漫画家では谷口ジローさんをはじめ、松本零士氏、大友克洋氏が受勲しています。
孤独のグルメ原作者久住昌之プロフィール
孤独のグルメの原作者で、ミュージシャンとしても活躍中の、久住昌之さんはどんな方なんでしょう。
《久住昌之(くすみまさゆき)》
・生年月日 1958年7月15日(62歳)2020年9月時点
・出身 東京都三鷹市
・学歴 法政大学社会学部卒業
久住昌之さんは、漫画家・泉晴紀さんとともに泉昌之(いずみ まさゆき)名義でコンビを組んだりと、漫画業の他にも、漫画家、エッセイスト、装丁家、作曲家という多才でマルチな活動をされています。
そして、久住昌之さんの実の弟は、漫画家兼絵本作家の久住卓也さん!
「頭がよくなるなぞなぞ (なぞなぞコレクション)」 (このみひかる,久住卓也) を amazon から出品しました。 https://t.co/R5ozoUWB48#かみふくおか作業所 https://t.co/cnH3aOIM5y#古本
かみ作のストアフロントhttps://t.co/49jWKvn8QW pic.twitter.com/MVYxg112UF— かみふくおか作業所 (@2009Kamisaku) May 3, 2019
https://t.co/r6aATvbqZ4 今日から動画で新シリーズ開始、好きな本なども紹介していきます。「339 ワルソネコ書房01「1円くんと五円じい」◆あのグルメ漫画原作者の児童書は硬貨が主人公!」です。ポプラ社より発売された久住昌之さんと久住卓也さんによるコミカルな児童書の話です。 #YouTube pic.twitter.com/RxlsN8HvT1
— ワルソネコ (@warusoneko) May 24, 2019
筆者はこのなぞなぞの絵本と、1円くんと五円じいシリーズが身近に感じる作品です。
小学校の図書室に置いてあったな〜
久住昌之さんは弟の久住卓也さんと兄弟コンビで漫画家ユニット
「Q.B.B.(Qusumi Brothers Band)」
を結成。
久住昌之さんが原作、久住卓也さんが作画を担当し、
1994年から1997年までは月刊漫画ガロで、月刊漫画ガロが休刊してからはアックスで
『中学生日記』
を連載していました。
『中学生日記』ってめちゃ懐かしい!
NHKでドラマもやってましたね〜♪
…と思ったらそれはまた別の、全く違う方の作品でした!笑
同じ名前だとややこしいですね笑
『中学生日記』は第45回文藝春秋漫画賞を受賞し、2006年には映画化もされています。
同時期の1994年から1996年までの間、谷口ジローさんとコンビを組み、月刊PANJAにて『孤独のグルメ』を連載!
『孤独のグルメ』はイタリア・スペイン・フランス・イギリス・ブラジルで翻訳して出版され、連載開始から約20年も経った2012年1月に遂にドラマ化されます!
続いて水沢悦子さんとのコラボで作成された2009年6月からの連載漫画『花のズボラ飯』(原作:久住昌之、作画:水沢悦子)も人気を博し、2012年10月にドラマ化。
久住昌之さん、2012年に原作を担当した漫画が2つもテレビドラマ化だなんてビックリです。
原作漫画と今後のドラマはどうなる?
2017年2月に作画の谷口ジローが亡くなられた後、久住昌之さんは
「(本作の今後について)絵を描く人がもう旅立ってしまった」
「3巻が出ることはありません」
とコメントされていました。
ただドラマは今も尚続いていて、現在ではseason8を放送されていますね♪
久住昌之さんがドラマの作成に関わってくださる限り、孤独のグルメは続行していくと思われます!
深夜帯ドラマでグルメ物なのにこんなにも人気を博している孤独のグルメ。
やはり原作の久住昌之さんと谷口ジローさんの実力あっての事ですよね。
孤独のグルメの作者谷口ジローの死去理由!原作漫画と今後は?まとめ
孤独のグルメの作者は、原作が久住昌之さんで、作画が谷口ジローさんでしたね!
久住昌之さんも谷口ジローさんもスゴい功績の持ち主でした!
そんなおふたりがコンビを組んで制作していた孤独のグルメ。
谷口ジローさんは2017年2月に多臓器不全で死去してしまい、
3巻が出る可能性は低いものの、ドラマは放送されているので是非これからも応援していきたいですね♪