英王室のエリザベス女王といえば、現在93歳で世界一の長期在位君主として記録更新中。
ご結婚70周年を迎えた5歳年上の夫フィリップ殿下とともに、ご夫婦でまだまだお元気でいらっしゃいます。
お若い頃は、息をのむほどの美男美女夫婦。26歳という若さで即位したエリザベス女王と、夫フィリップ殿下の出会いと馴れ初め、
そして「浮気」などのスキャンダルなどもあったのか気になりますね。
ファッションも笑顔もとびきり素敵でオシャレ、エネルギッシュなエリザベス女王と夫フィリップ殿下について、お若い頃のエピソードを集めてみました。
エリザベス女王と夫フィリップ殿下は遠い親戚同士
2017年11月20日、結婚70周年を迎えたイギリスのエリザベス女王(当時91歳)と夫のエディンバラ公フィリップ殿下(当時96歳)。
実はエリザベス女王とフィリップ殿下は、どちらもヴィクトリア女王の血を引いた三従兄妹(みいとこ)という関係。
フィリップ殿下の父方のひいおじいさんはデンマーク王。このデンマーク王がエリザベス女王のひいおばあさんの父親。
つまりは、フィリップ殿下とエリザベス女王のひいひいおばあさんは同一人物、19世紀後半の大英帝国を率いたヴィクトリア女王というワケ!
二人は、父方と母方のいずれの家系においても、4、5代さかのぼれば2人は同じ祖先にたどり着くので、遠い親戚関係になるのです!
なんだかスゴすぎる家系ですが、くわしい家系図はこちら。
エリザベス女王と夫フィリップ殿下の出会いと馴れ初め
遠い親戚同士だったお二人。それまでフィリップ王子のいとこの結婚式や、エリザベス王女の父・ジョージ6世の戴冠式で顔見知りではあったそう。
でも、お互い恋におちたのは、
1939年、エリザベス女王が13歳、フィリップ殿下が18歳のころ、
王女がダートマスの海軍兵学校を訪ねた時にだったと言われています。
お若い頃から髪の毛は少し薄かったけど、金髪で長身でハンサムなフィリップ殿下に、エリザベス女王が一目ぼれした(らしい)。
2人はすぐに手紙を交わすようになり、7年後、フィリップからプロポーズ。
結婚式は1947年11月20日
第二次世界大戦の終結後の1947年11月20日、ロンドンのウェストミンスター寺院にて、
21歳のエリザベス王女と26歳の海軍軍人のフィリップ殿下は結婚式を挙げました。
夫は妻のアメーバに?!
フィリップ殿下は、父同様
「ギリシャ王子及びデンマーク王子(Prince of Greece and Denmark)」
の称号を有していましたが、エリザベス王女との結婚にあたりこれを放棄。
ただ、自分の苗字である
Mountbatten・マウントバッテン
をロイヤルファミリーの苗字にしたかったのですが、
エリザベス女王は母と当時の首相ウィンストン・チャーチルの勧めに従い、
Windsor・ウィンザー
を保持。
(その後、夫婦の直系の子孫は2人の苗字をつないで、
Mountbatten-Windsor マウントバッテン=ウィンザー
とすることで合意)
こうしたことに加えて、いつも生活の中心が妻であることにフィリップ殿下は
“nothing but a bloody amoeba,
「(自分は)まるで妻のアメーバみたいな存在さ」
とぼやいてたとか。
フィリップはイギリス国民となり、姓を「マウントバッテン」に変更し、エディンバラ公の称号を得ます。
お2人の結婚式は、出席者2,000人と大がかりだったとはいえ、
当時のイギリスは終戦後から経済的に厳しい状況でした。
そのためエリザベス王女はウェディングドレスを作るため、自ら資金を集い、
ウェディング・ケーキも国民から寄付された材料を使って作られたのだそう。
フィリップ殿下プロフィール
誕生日:1921年6月10日
在位:1952年2月6日 – 現在
別称号: エディンバラ公爵
当時のギリシャ国王の弟の長男として生まれ、元英国の海軍軍人であるフィリップ殿下。
子ども時代は裕福な生活と思いきや、波乱万丈でした。
両親と4人の姉妹と共にギリシャを逃れ、亡命生活を送っていたフィリップ少年。
9歳の時、母は精神疾患を患い、両親は後に離婚。
フィリップ少年は、ひとり息子は英国の寄宿学校に送られます。
イギリス海軍で第2次世界大戦に従軍後、当時即位前のエリザベス王女と結婚。
妻の女王即位後は海軍を退役し、夫(王配)として長年女王を支えてきました。
2017年8月2日、96歳とご高齢のため、妻より先に全ての公務から引退されました。
エリザベス女王プロフィール
誕生日:1926年4月21日
在位:1952年2月6日 – 在位中
別号:イギリス連邦王国女王
実名は、エリザベス・アレクサンドラ・メアリー(Elizabeth Alexandra Mary)。
父王ジョージ6世の亡き後、エリザベス女王は1952年、26歳の若さで女王に即位。
16か国の主権国家の君主であり、王室属領と海外領土の元首。
エリザベス女王は2015年、歴代国王の在位最長記録(63年216日)を更新。
存命する在位中の君主の中で世界最高齢、現在も、世界一の長期在位君主として記録更新中。
子供は4人・孫は8人・ひ孫は8人
2019年5月、エリザベス女王の8番目のひ孫で、
元気な男の子(アーチ―君)が誕生して話題となりました。
エリザベス女王とフィリップ殿下に子供は4人。
エリザベスが女王になる前にチャールズ皇太子(1948)とアン王女(1950)が生まれ、
女王になってからアンドルー王子(1960)とエドワード王子(1964)が生まれます(写真)。
そして、8人の孫、8人のひ孫に恵まれています。
フィリップ殿下に浮気はあった?
イギリス王室といえば、何かと浮気や愛人のスキャンダルも多いですよね。
やはり一番記憶に残っているのは、長男チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚。
そしてダイアナ妃は、1997年に交通事故で亡くなっています。
実はフィリップ殿下にも、お若い頃に複数の女性との関係が度々ささやかれていたようです。
お相手は、ロシア人バレリーナやイギリスの舞台女優、作家などなど…笑。
でも、実際には『物的証拠』は何一つなく、すべてウワサレベルでガセネタの可能性が高かったようですが、
英国民の多くはフィリップ殿下=プレイボーイだと今でも思っている人が多いようです。
噂に対して、フィリップ殿下はある記者にこんなことを言ったそうです
“Good God, woman,” he chuntered. “Have you ever stopped to think that for years, I have never moved anywhere without a policeman accompanying me? So how the hell could I get away with anything like that?”
「どこへ行くにもわたしには、警官が一緒にくっついて来るんだよ。いったいどうすれば、そんな(浮気をする)機会があると思う?」
結婚70年めに入ったお二人は、今も毎日一緒にアフタヌーンティーを楽しんでおられるのだとか(^^♪
お互い結婚生活を長く続ける秘訣
1997年11月19日、結婚50周年を記念してフィリップ殿下はスピーチを行いました。
その中で2人の関係がうまくいったカギは、お互いに寛容だったこと、と述べられました
I think the main lesson that we have learnt is that tolerance is the one essential ingredient of any happy marriage. It may not be quite so important when things are going well, but it is absolutely vital when the going gets difficult. You can take it from me that The Queen has the quality of tolerance in abundance.
「わたしたちが学んだことで一番重要なのは、幸せな結婚生活には寛大さが大切ということ。物事がうまくいっている時はそれほど重要でないかもしれないが、難しい局面になったときには絶対に必要なものです。わたしが言うのだから間違いないが、女王は寛容の心をたっぷり持ち合わせています」
2016年、エリザベス女王90歳、フィリップ殿下95歳の誕生日を祝って、
イギリス王室はツイッターでエリザベス女王の言葉である、
「端的に言って、夫はずっと私の強みであり私の力の源でした」
を引用し、お二人へのお祝いの言葉としました
“He has, quite simply, been my strength & stay all these years”
A photo for #Queenat90 & The Duke’s 95th birthday pic.twitter.com/7nO4Q98bhH
— The Royal Family (@RoyalFamily) 2016年6月9日
本物の愛はピンチの時こそ愛のチカラが試されるってことですね。
そして、妻の方がプライベートでも圧倒的に上の存在、
そして、広~い心で相手を思いやり尊敬しあう気持ちが大切…
筆者は普段、思い通りに動いてくれないのんびり夫にガミガミ言ってばかりなので、肝に銘じます笑。
エリザベス女王の夫(フィリップ殿下)との馴れ初めや浮気もまとめ
エリザベス女王と夫フィリップ殿下の馴れ初めは、意外にも少女エリザベス女王の一目ぼれ。
(目立った)浮気やスキャンダルもなく、お互い信頼し合って支え合いながら
2017年結婚70周年を迎えられました。
一方で、長男のチャールズ皇太子の元嫁であったダイアナ妃は1997年、
交通事故で悲劇的な死を遂げた時は、奇しくもエリザベス女王夫妻の結婚50周年の年でした。
当時は、王室批判が高まり、ダイアナ元妃の死は王制を弱体化させるという世論が一気に噴出したこともありました。
それでもなお、イギリス王室は存続し、政治的中立を貫くエリザベス女王の姿勢は、いまも国民から根強い人気と尊敬を集めています。
2015年、エリザベス女王は歴代国王の在位最長記録(63年216日)を塗り替え、
いまなお大変お元気な姿で長寿記録を更新中。
このまま夫フィリップ殿下と一緒に、結婚80周年も迎えてほしいですね!
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