小林薫さん主演のドラマ「深夜食堂」(原作者:安倍夜郎)は、
新宿の路地裏にある居酒屋「めしや」が舞台。
「深夜食堂」はドラマだけでなく、映画化もされ、
その人気は中国や韓国でもリメイクされるほどの人気ぶり。
「深夜食堂」の原作は2006年の安倍夜郎先生のマンガ『深夜食堂』ですが、
原作の世界をそのまま表現した、ドラマのロケ地が意外な場所にありました!
深夜食堂のロケ地は新宿のどこ?
深夜食堂といえば、ネオン街の路地裏。
原作の舞台設定は、“新宿ゴールデン街の花園界隈“。
花園というと、樹所は新宿3丁目、靖国通りと明治通り沿いにある「花園稲荷神社」が有名です。
でも、実際は、ロケ地で使われている「リアル・めしや」は存在しません。
実は、あの昭和の香りが漂う“汚し”の技術が詰まった路地裏は全て手作り、
つまり場所を借りてセットを作り、撮影したものなんです。
場所は、埼玉県入間市にある広さ300坪の倉庫。
そこに「めしや」や飲み屋街の街並みがまるごと作られて、
シリーズのたびに約1か月半を費やしてセットを設営するんだとか!
深夜食堂のお店はもちろん、路地裏にある
- 自動販売機の周りに散乱したゴミ
- 不動産屋や電柱の古い貼り紙
- 吸ったばかりのタバコの吸い殻
- 乱雑にシールが貼られた公衆便所のドアや落書き
なども、ぜーんぶ美術スタッフさんの渾身の作品!
なんという技術…
ちなみに、めしやで出される「ナデシコビール」は、『深夜食堂』のオリジナルデザインなんだそうですよ!
「深夜食堂」第二部のビールの銘柄がやっと判明。架空の銘柄「ナデシコビール」でした。第二部はサントリーが特別協力だから、第一部みたいにキリンラガービールは使えなかったんですね。 pic.twitter.com/Zir7xRXwji
— ロケ地マニアックス (@LocationManiacs) September 29, 2014
“ラーメン博物館“などのテーマパークさながら、
“めしや博物館”なんかにして一般開放したら、入間市の地域活性化に繋がりそうですね!
「めしや」のような食堂は新宿3丁目に存在する?
新宿3丁目の路地裏を舞台にした深夜食堂の「めしや」。
営業時間は深夜12時から朝7時ごろまで。
「めしや」は実在する店ではないですが、めしやのようなお店はもちろん新宿3丁目にたくさんあります。
試しに「食べログ」で
- ジャンル「居酒屋」
- お店の場所「新宿3丁目」
- 営業時間「始発まで営業」
と調べてみると、なんと350件近くもヒット!
「24時間営業」でさらに絞り込んでも35件もヒットしました。
まさに、眠らない街・新宿。
「めしや」の舞台そのままのような、いろんなリアル人間模様が毎日描かれていそうです。
深夜食堂の原作者・安倍夜郎の経歴や本名
「深夜食堂」の原作は、安部夜郎(あべやろう)先生の漫画『深夜食堂』。
2006年10月 『ビッグコミックオリジナル増刊』(小学館)に、初めて読切3話で初登場して以来、すぐに人気に火が付き、翌年2007年8月から連載開始。
2009年にTBS系で小林薫さん主演でテレビドラマ化、
2011年10月期から第2シリーズが、
2014年10月期から第3シリーズが放送。
2015年1月31日には、劇場版映画が公開
そして、
2016年、第4シリーズとして、Netflixで「深夜食堂 -Tokyo Stories-」、
2019年11月から 第5シリーズとしてNetflixで「深夜食堂 -Tokyo Stories2-」が配信中。
最初に小林薫さんがドラマに登場してから、10年あまり、
ドラマ化、映画化もして、さらには韓国や中国でリメイク版が製作されるなど、
日本だけに留まらずアジア各国でも大ヒットとなっています。
それだけ、味のある人間模様や心温まるストーリーの深夜食堂の世界感は、
国境を越えて共感されるんだと思います。
安部夜郎(あべやろう)の本名は?
安倍 夜郎(あべ やろう)
本名:非公開
1963年2月2日生
高知県、中村市(現:四万十市)出身の漫画家
早稲田大学では漫画研究会に所属。大学卒業後、20年近く広告代理店にCMディレクターとして勤務。
2003年、小学館新人コミック大賞で「山本耳かき店」が大賞受賞し、41歳で遅咲きの漫画家デビュー。
「深夜食堂」はじわじわ人気を博し2009年にドラマ化。
第39回日本漫画家協会賞大賞を受賞する等ヒット作となりました。
深夜食堂コロナの影響は?安倍夜郎が語る!
飲食業にも大きな影響を与えているコロナ禍。
- マスク着用
- ソーシャルディスタンスを守る
- 20時で閉店
など、新しい生活様式が広まるにつれて、
漫画もどこまで現実を反映させるかは原作者にとっても大きな課題ですよね。
じつは原作者の安倍夜郎さん、持病で2020年に体調を崩して入院したことから、
『深夜食堂』の連載も休載し、
漫画の中でも「めしや」を店主の都合で約1年近く休んでいる設定に。
『ビッグコミックオリジナル』2021年3月から連載再開にあたり、安倍夜郎さんは、
食事をするシーンも含まれる作品ですから、読者が違和感を覚えるような表現は避けなければいけません。たとえば作中で常連客同士の玉子焼きと赤いウインナーのお裾分けのようなシーンは描きにくい
とインタビューで語っていました。
深夜食堂は、“食事“がメインですから、
今まで当たり前のように描かれていた濃厚接触にあたるシーンがドラマでもどのように描かれていくのかも、見どころの一つになりそうですね。
深夜食堂の原作あらすじネタバレ
原作マンガの「深夜食堂」は、ドラマや映画の深夜食堂と設定は全く同じ。
現在も掲載は続いていて、既刊24巻がすでに発行されています。
「歓楽街の端にある小さな店『深夜食堂』。営業時間が夜の12時から朝の7時頃までだから、みんなが勝手にそう呼んでいる。そこは、メニューはわずか、あとは食べたいものを勝手に注文すれば、作れるものならなんでも作ってくれる変わった店だった」
主人公のめしやのマスターが、毎回、お店にやって来るお客を迎え、
時には常連客が中心となり、色んな過去が明らかになっていく1話完結型の物語。
「めしや」のマスターは何者?目の傷は?
主要登場人物の容姿なども、そのまま原作に似せてつくられている深夜食堂。
小林薫さん扮する「めしや」のマスターについても、本名、素性、経歴とも一切不明です。
ちなみに、原作でもマスターの左目に切り傷のような跡がありますが、
理由は一切明かされておらず、
そこがまた、過去に何かあった?と想像力がかきたてられます。
深夜食堂ファン必見!作者安倍夜郎のおすすめ作品
安倍夜郎先生の故郷・高知県四万十市の食文化や自身の思い出、上京した時の出来事などを綴った自伝的エッセイ漫画「酒の友 めしの友」。
生まれた時から不器用で、生きるのが下手くそな主人公マコト。家族愛や故郷愛が溢れていて、「深夜食堂」が生み出された背景に思いが繋がる1冊。
安倍夜郎の原点!デビュー作「山本耳かき店」
安倍夜郎先生のデビュー作品「山本耳かき店」。
「耳かき800円」「耳そうじ800円」売り物はその2つだけの「山本耳かき店」は、
人に耳掃除をしてもらうという、限りなく官能的な世界。
そういえば、2019年にリリースされた深夜食堂5(-Tokyo Stories Season2-)でも、
理容室で“顔剃り“を頼んだ女将さんが、理髪店の亭主とチョメチョメ…
なんて似たようなシーンもあったような?(笑)
安倍夜郎のデビュー作にして、初の連作シリーズ作品。
ややアウトローでマニアックな世界も、今の「深夜食堂」と繋がるところがあるのかもしれません。
深夜食堂のロケ地は新宿のどこ?原作者の安倍夜郎の経歴まとめ
深夜食堂の「めしや」の営業時間が深夜12時~朝7時という経営が成り立つのは、夜の仕事をしている人が多い、新宿の繁華街ならでは。
「めしや」のロケ地は実在しないけど、「リアルめしや」は新宿に沢山あると思います。
マスターの寡黙だけど包むような優しい人柄にひかれてやってくるお客たち。
人生の悩み・憤り・喜び・悲しみなど、いろんな世界の人間模様が垣間見れる「深夜食堂」に魅力を感じるのでしょう。
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