ヨーロッパの伝統的なあいさつ・カーテシー。
海外の王族の王妃が雅子さまにカーテシーをする様子は、とても華やかでしたね!
よく見ると、人によってカーテシーにもやり方など微妙に違いがあるのに気が付きます。
カーテシーの本来の意味や正しいやり方など決まりはあるのでしょうか?
いっぽうで、ヨーロッパと言えば英国王室のカーテシー、もちろんキャサリン妃は美しくカーテシーをされますが、
元アメリカ人女優のメーガン妃は、なんとカーテシーを拒否したことも話題になっています。
カーテシー(curtsey)の意味!男性はする?
カーテシー(curtsy・curtsey)は、ヨーロッパの伝統的なあいさつやお辞儀の一つで、女性のみが行います。
男性は、基本的には行いません。
意味としては、相手に対しての感謝の気持ちを表すもので、
例えばメイドご主人に対して行う場合など、特に目上の人に対して行うことが多いようです。
“女性のみが行うあいさつ“ということもあり、
ちょこんと膝を曲げた姿は子供なら可愛らしさが引き立ちますし、
大人の女性なら、優雅さや上品さを感じさせるあいさつ。
身近に見られるカーテシー
ふだん何気なくテレビを観ていても、見ることが多いカーテシー。
国家式典の迎賓の場にだけではなく、ヨーロッパの芸術を反映する場や、スポーツの場でも王族が招かれている場合に見ることが出来ます。
たとえば、フォークダンスやクラシックバレエ、フィギュアスケートなどの演目の直後。
スポーツでは、ロンドンで開催のウィンブルドン選手権では、女子の決勝戦後の表彰式で、選手と主審が英王室のケント公に対して、慣例としてカーテシーをします。
そして、日本のアニメで有名な『魔女の宅急便』にもカーテシーは登場します。
『魔女の宅急便』は、スウェーデンの首都ストックホルムが舞台となっていて、
主人公キキがニシンのパイのおば様の家を尋ねていくときのシーンで、
可愛らしくスカートの裾を摘み、膝を曲げてカーテシーをします。
カーテシーのやり方は難しい?実は2通り!?
カーシーのやり方は
▼もう片方の足の膝を軽く曲げる
▼背筋は伸ばしたままあいさつ
というのが一連の流れ。
どちらの足を斜め後ろに引くのかは、明確に決まりはないようです。
さらに、両手でスカートの裾をつまんでスカートを持上げ、頭を下げる場合や
より深い敬意をあらわす場合は、相手の手を取って捧げるように辞儀し、膝もより深く曲げて行うカーテシーもあります。
日本のお辞儀でも、軽く会釈する程度のお辞儀もあれば、
深く敬意を表すときは、深く頭を下げて長いお辞儀をすることもあります。
相手に敬意の深さを示すという点においては、日本のお辞儀もカーテシーも、
取り組む姿勢や気持ちは同じということですね。
カーテシーと皇后雅子さま
2019年10月22日に行われた「即位の礼」。
参列した各国の要人の皆さんは、華やかで素敵でしたね!
スペインやデンマークの王室と友情をはぐぐまれていた雅子さま。
自然なチークキスやカーテシーをされている様子が微笑ましかったです。
色んな要人の女性が雅子様にカーテシーをしている場面を見ましたが、
- 両ひざを軽くカクンと曲げた方
- 会釈程度の軽いカーテシーの方
- 雅子様の腰の位置まで頭を深々とさげた方
など、いろんな「カーテシー」がありました。
天皇陛下の即位の礼「饗宴の儀」で両陛下のお出迎えを受けるデンマークのフレデリック皇太子とメアリー皇太子妃🇯🇵🇩🇰全員が笑顔なのは、カーテシーの前に皇后陛下と皇太子妃殿下がチークキスをしてしまい、その後で妃殿下がカーテシーをなさったことで場が和んだためです😊 pic.twitter.com/0p1Cxdd9U2
— 駐日デンマーク大使館 (@DanishEmbTokyo) 24 October 2019
とくに話題になったのは、デンマークのメアリー皇太子妃。
雅子様と昔から親しいメアリー皇太子妃は、先にチークキスをしてからのカーテシーで、
雅子様が
「そんな丁寧なことしないでよぉ」
という雰囲気の、はにかむ笑顔が話題になりました。
格式でいうと、今は雅子様のほうが目上の立場ではあるものの、二人は皇太子妃同士だった頃からのお付き合い。
思わず先にチークキスをしてしまうほど、親しく打ち解けあっておれる姿に、私も笑顔になりました。
お互いが尊敬しあう気持ちが現れていて微笑ましいですね。
メーガン妃はカーテシーを拒否!?
ロイヤル感あふれるヨーロッパの伝統的なカーテシー。
もちろん、英国王室のロイヤルファミリーの皆さんも、世界のお手本となるべく積極的に取り入れられています。
で、ここで一つ疑問が。
アメリカから英国王室に嫁いだメーガン妃。
公務でポケットに手をツッコんだり、足を組んだりで、何かとマナーが悪いとバッシングの声もありますが、
メーガン妃、しっかりカーテシー(くらい)はしてるよね?
と思いきや…!
「ちょっとちょっとメーガンさん?結婚式でエリザベス女王にカーテシーしないってどういうことよ?」
と、予想通り物議になってました▼
After the national anthem #MeghanMarkle will curtsey to #TheQueen #RoyalWedding2018 #RoyalWedding #HarryandMeghan
— Ingrid Seward (@RoyalBiographer) May 19, 2018
Fellow British friends, can someone tell why Meghan didn’t curtsy to the Queen? 😳😳😳😳
— Simone (@sisuperstar) May 19, 2018
2018年5月のヘンリー王子とメーガン妃の結婚式。
義理の母になるエリザベス女王に対して、カーテシーをしなかったメーガン妃の態度に不満の声が残っていました。
そして、2019年10月にも、
「メーガン妃、ヨーロッパ貴族の挨拶を拒否&アメリカ流の挨拶」
とのイジられぶり。
カーテシーをしようとした相手に対して、メーガン妃はなんと英国貴族はしない「ハグ」で止めたというのです
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カーテシーが空振りに終わった決定的瞬間、あなたは分かりましたでしょうか?
この動画は、メーガン妃がOne Young World Summitに出席した時の様子。
相手は英国を拠点にしている非営利団体One Young Worldの創設者ケイト・ロバートソン。
英国王妃のメーガン妃に対して、ヨーロッパで王族に対して行なわれる「カーテシー」をしようとしていますね。
イギリスでも友人とハグをすることは一般的ですが、英国王室は王族らしく一般人とは握手までしかしないという通例があるにもかかわらず、
メーガン妃はケイトのカーテシーのタイミングを待たずに、思いっきりハグしています。
ただ、一般人とハグをするというのは絶対NGということではなく、ウィリアム王子やヘンリー王子など若い世代にもみられる行動で、王室にも様々な変化が生まれているようです。
強く抱き合うお二人の雰囲気からして、普段からかなり親しい間柄というのが伺えます。
メーガン妃はもちろんカーテシーのことは知っているでしょうし、今まで沢山の人にされてきたと思いますが、
「私はあなたをハグするわよ!カーテシーなんて要らないの!」
くらいのメーガン妃の意気込みを感じたのは私だけではないはず(笑)
メーガン妃はある意味、
「カーテシーなんて格式ばったことしないで、いつも通りでいいじゃない」
という雅子様の気持と同じなのかもしれません(笑)
いずれにしても、メーガン妃の行動は、自分のアイデンティティを大事にしたいという意志の表れなのかなと筆者は感じました。
カーテシーとキャサリン妃
メーガン妃の義理の姉といえばキャサリン妃。
メーガン妃とは違って、次期英国王妃のキャサリン妃は、マナーも英国王室のお手本と言われています。
もちろん、とってもきれいなカーテシーをされることでも有名です。
2019年4月21日、毎年恒例のイースターサンデーの礼拝に参加したキャサリン妃、
エリザベス女王に、エレガントなカーテシーでご挨拶。
シャーロット王女も可愛らしくカーテシー!
2019年12月のクリスマスには、キャサリン妃の長女シャーロット王女(4歳)も、カーテシー天皇陛下ビュー!
ロイヤルファミリーと共に、サンドリンガムの聖メアリー・マグダレーン教会でのクリスマス礼拝に参列したシャーロット王女。
ロイヤル一同が教会を後にする際、母のキャサリン妃と手を繋いだシャーロット王女は、
キャサリン妃が、義理の祖母エリザベス女王に対しカーテシーをすると、
シャーロット王女もすぐにちょこんと同じ振る舞いをして、ロイヤルファンたちを感激させました。
▼(開始13秒~)クリックするとすぐ見られます▼
シャーロット王女、4歳なのにしっかりと可愛らしいカーテシー。
さすがです!
カーテシーの意味とやり方は難しい?雅子さまの笑顔&メーガン妃は拒否?まとめ
カーテシーは、ヨーロッパで行われる伝統的な社交の挨拶で、女性だけが行うものです。
主に公式式典などで行われるものの、スポーツや芸術の場で、自分よりも目上の人に対しても行われます。
雅子様に対して海外の王族の女性たちが行ったカーテシー、上品で美しくてキュートに見えました!
これから日本にも、このカーテシーが定着するかもしれませんね。
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